京都の異界を歩く

ちょっと変わった京都の探訪記です

蓮台野への道を歩く(その2)~京都の葬送地~

~ 蓮台野への道を歩く(その1)からの続き ~


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千本今出川交差点!では千本通を北へ向かいましょう。


釘抜き地蔵

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まずは「釘抜き地蔵」へ。苦を抜いてくれる地蔵尊、という事で、様々な苦しみをもった人が訪れます。



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釘抜き地蔵(その2)。僕が行ったときも、実際に「御百度参り」をしている人が何人もいました。
しかも若い人ばかり!信仰の厚さが感じられました。



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続いて瑞雲院。千本えんま堂に行く途中のお寺です。



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今度は称福寺。次から次へとお寺が現れるのも楽しい。


千本えんま堂

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千本えんま堂に到着!えんま大王を祀るお寺です。ここも六堂の辻と言われています。



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千本えんま堂(その2)。ちょうど鳥辺野ルートでいうところの六道珍皇寺に相当するお寺でしょう。

確かにどちらも、えんま大王を祀っています。さらに夏には六道参りが行われる、というのも同じ。



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千本えんま堂(その3)。本堂の裏には"賽の河原"までありました。



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千本えんま堂(その4)。なんと言っても小野篁の像があるのも六道珍皇寺と同じです(中央の像)

小野篁とは、現世と冥界を行き来して、えんま大王を補佐した冥官です。


上品蓮台寺

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北へ歩くと、やがて上品蓮台寺。鳥辺野ルートでいうところの清水寺に相当する寺です。

重要寺院ですが、それほど大きくはないし、「非人を管理した」というような話も聞きません。



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上品蓮台寺(その2)。清水寺のような観光寺院でもないので、観光客は一切来ていません。静かに落ち着いてお参りできます。



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上品蓮台寺(その3)。裏手に墓地が広がり、唯一 "葬送地" らしい雰囲気を残しています。
昔は付近一帯がこんな光景だったのでしょうね。今はほとんど残っていませんが・・・。



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上品蓮台寺(その4)。懐かしい仁丹の看板もありました。なぜか京都ではよく見かけますね。

では上品蓮台寺を出て、次へ向かいましょう。


千本北大路交差点に到着

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千本北大路交差点に到着しました。一応ここが葬送ロードの終点といえます。

ただ周辺には、船岡山や天神川などの異界スポットが散りばめられています。

ここで終わる訳にはいきません。葬送地"蓮台野"を巡り歩く事にしましょう。


船岡山を巡る

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まずは船岡山へ。朱雀大路の真北に位置する標高111mの小山です。平安京四神のうちの玄武との説もあります。

保元の乱の際は処刑場になった場所であり、応仁の乱の際は合戦場になったという、まさに血生臭い場所です。



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船岡山(その2)。上っていくとすぐに、昭和5年築のラジオ電波塔。近代建築遺産ですね。いきなりこんなものがあるのも面白い。



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船岡山(その3)。三等三角点とサイレン塔。後ろの円塔は太平洋戦争の際、空襲警報を鳴らした施設らしい。やはり近代建築遺産。



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船岡山(その4)。ここからの眺望は素晴らしい。天王山や男山、そして生駒山までくっきり見える!



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船岡山(その5)。さらに京都タワーや京都駅も!晴れたら東寺や伏見城も見えるそうです。



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船岡山(その6)。平安時代に、清少納言枕草子の中で「岡は船岡」と言ったというのも、この景色があったからなのでしょうね。



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船岡山(その7)。ここには織田信長を祀る武勲神社もあります。明治天皇の命により作られた比較的新しい神社です。なぜここにあるのか、明治の日本を考えると面白い。



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船岡山(その8)。やはり異界でしたね、船岡山は。平安京遺跡から近代建築遺産まで、特異な歴史が詰まっていました。

では船岡山を出て、また千本北大路交差点の方へ向かいましょう。


千本北大路交差点へ

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千本北大路交差点の角には、宮内庁管理の「後冷泉天皇の火葬塚」がありました。

天皇の火葬された場所があったとは!ここはやはり葬送地に相応しい場所ですね。



では千本北大路交差点の周りを探索してみましょう。



~ 蓮台野への道を歩く(その3)へ続く ~