嵯峨野の里山風景を歩く
嵯峨釈迦堂を離れて、また元の"化野ルート"に戻ってきました。
この辺りは “のどかな嵯峨野の里山風景” が広がります。気持ち良いですね。のんびり歩くのに最高です。
嵯峨野には茅葺き古民家もありました。心が落ち着く風景ですね。いつまでも見ていたい。
さて、ここを一人で歩いている時、突然、横から出てきた女性に声をかけられました。
「寂庵はどこか、ご存知でしょうか?」
残念ながら知りません、と答えたところ、寂しそうに去っていきました。40代くらいの女性一人旅のようでした。
その時は知りませでしたが、最近(このブログを書いている数日前)、ニュースで知りました。瀬戸内寂聴さんのお寺だったのですね。
伝統的建造物群保存地区に入る
そのまま歩いていくと、古い石碑と案内看板。ここから伝統的建造物群保存地区に入ります。
古い町家が昔の姿のまま保存されている地域。今回の最大の楽しみでもあります。
伝統的建造物群保存地区に入りました。
ほとんど明治の築のようですが、素晴らしい建物が並んでいます。
まさに今回のハイライト。濃密な空間には恐れ入ります。住んでいる方々の苦労も大変な事でしょう。
さりげなく崖に石仏があったりするのも素晴らしいところ。
化野念仏寺
化野念仏寺へ到着しました。鳥辺野でいうところの清水寺に相当するお寺です。
また葬送地として、死体が捨てられていた場所でもあります。上がっていきましょう。
化野念仏寺(その2)。上がると一瞬、極楽浄土のような場所が出迎えてくれます。でもその先は、、、
化野念仏寺(その3)。"西院(さい)の河原" に到着!
空海が、この付近に野ざらしになっていた死体を埋葬して千体の石仏を埋めたという場所です。
ただ実際は、石仏は八千体もあり、作られたのも平安時代から江戸時代までに及ぶとのこと。
きっと、彷徨っていた無縁仏も救済されたことでしょう。
化野念仏寺(その4)。水子地蔵尊もあります。生誕しなかった赤子の魂を救済してくれる場所。よほど有名なのか訪問者は絶えないようです。
化野念仏寺(その5)。嵯峨野らしい竹林の小径もありました。入っていきましょう。
化野念仏寺(その6)。こんなところに角倉素庵の墓を発見!そういえば嵯峨野で隠居したのでしたね。
角倉了以と親子二代で高瀬川を開鑿した豪商です。京都の歴史を語るとき欠かせません。
化野念仏寺(その7)。延命地蔵尊もありました。病に倒れた人々を救済してくれる場所。
どうやら化野念仏寺も清水寺同様、様々な苦しみを持った衆生を救済してくれる役割だったようです。
ここで化野念仏寺は終了します。
でもこの先にまだまだ強力な異界が続きます。迷わず進みましょう。
~ 化野への道を歩く(その3)へ続く ~