京都の異界を歩く

ちょっと変わった京都の探訪記です

化野への道を歩く(その3)~京都の葬送地~

~ 化野への道を歩く(その2)からの続き ~


再び伝統的建造物群保存地区を歩く

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また伝統的建造物群保存地区に戻ってきました。このまま歩いていきましょう。



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茅葺き古民家も発見。これは江戸時代の築でしょうか。どの建物も本当に素晴らしい。



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ツワブキの花が綺麗に咲いていました。


街並み保存館を見る

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町並み保存館に到着しました。ここではボランティアガイドが丁寧に説明してくれます。



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町並み保存館(その2)。建物は典型的な明治の町家。入るとすぐに土間が続きます。



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町並み保存館(その3)。土間にはおクドさんがありました。



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町並み保存館(その4)。面取り柱の見事な和室続き間。



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町並み保存館(その5)。和室続き間から美しい庭が見えました。

ここで少し休憩して、また出発しましょう!



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町並み保存官の前には将軍地蔵大菩薩がありました。名前が仰々しい(笑)


茅葺き古民家の道を歩く

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この辺りからどんどん茅葺き古民家が増えてきます。どれも良い感じですね。



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維持管理が本当に大変だと思いますが、何とか頑張ってほしい。



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茅葺き古民家と、始まりかけた紅葉。絵になります。


愛宕神社の鳥居と門前の茶屋

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愛宕神社の一ノ鳥居に到着。今回は本殿まで行かないので、鳥居前で拝んでおきました。

ちなみに全国に900社以上ある愛宕神社総本宮になります。かつては相当賑わったらしい。



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一ノ鳥居の前には「鰻茶屋 平野屋」があります。約400続く老舗料理屋さんです。

鰻が有名ですが、団子などの和菓子もあり値段もお手頃。小休憩にも最適ですね。


愛宕念仏寺に到着

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愛宕念仏寺に到着しました。ここが今回の本当の終着点です。



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愛宕念仏寺(その2)。本堂は鎌倉時代の建立(重要文化財)。鳥辺野編で言いましたが、かつては松原通り沿いの弓矢町にありました。大正時代にここに移転してきたのです。

紛らわしいけれど、山城国愛宕郡にあったので愛宕念仏寺。とはいえ、鳥辺野から化野へ、どちらも葬送地ですから、絶妙な移転だったと思います。



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愛宕念仏寺(その3)。ここは千二百羅漢で有名。お寺を埋め尽くす千二百体の羅漢様が出迎えてくれます。



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愛宕念仏寺(その4)。とにかく壮大という他ない。圧倒されます。異界の頂点といったところでしょうか。



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愛宕念仏寺(その5)。この羅漢様は一般の参拝者が掘ったもの。悩みや苦しみを持った人が助けを求めて掘ったという。

そう考えると、羅漢様の表情が優しい顔ばかりなのも、助けを求めてやって来た心が、きっとそうさせたのでしょう。


心の救済

さて、これで"化野への道"は本当に終了します。

振り返ってみると、やはりここも“救済の道”だった、という事が分かりました。きっと嵯峨野や化野はそういう場所なのでしょう。



ところで嵯峨野で、寂庵の場所を尋ねた女性がいましたよね。その後は見なかったけれど、おそらく辿り着けたと思います。

なぜなら今(ブログを書いている時)調べたら、声をかけられた場所、つまり茅葺き古民家の見える場所からわずか100mでした。

あの女性も寂聴さんに救いを求めて来たのでしょうか。当時の僕は化野を目指すばかりで、寂庵の存在は知りませんでした。


里山風景に身を委ねる

でも寂聴さんは本当に良い所にお寺を構えられたのですね。里山風景の広がるのどかな場所。茅葺き古民家まで見えます。


嵯峨野は観光地のイメージですが、外れの方は未だに田園風景の広がるのどかな場所でした。のんびり歩くにはちょうど良い。

今回は嵯峨野の里山風景が一番心に残りました。実は、里山風景に身を委ねる事こそ、究極の "心の救済"なのかもしれません。



〜 終わり 〜